Linuxコマンド【 nice 】プログラムを実行する優先度を変更する
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niceコマンドは、プログラムの優先度を変更して、実行するコマンドです。
niceコマンド
書式
nice [オプション]
プログラムを実行する優先度(nice値)を -20(優先度高い)〜19(低い) に変更します。デフォルトの nice値 0で動作しており、システムに関わる重要なプロセスは優先度が高くなっています。rootユーザーだけが優先度を高く(nice値を小さく)することができます。
実行しているプロセスの優先度を変更する場合は「reniceコマンド」を使います。
オプション
-n 優先度 | 優先度を指定します。 |
使用例
とあるシェルスクリプト(hoge.sh)を実行して、デフォルトの優先度を確認してみましょう。確認には「psコマンド」を使います。
デフォルトの優先度は、0ですね。
$ sh hoge.sh & [1] 3231 $ ps lp 3231 F UID PID PPID PRI NI VSZ RSS WCHAN STAT TTY TIME COMMAND 0 1000 3231 3148 20 0 4176 576 - S pts/0 0:00 sh hoge.sh
優先度を低くして、プログラムを実行します。サーバーのシステムに影響を与えたくないときなどは優先度を低くします。
$ nice -n 10 sh hoge.sh & [2] 3235 $ ps lp 3235 F UID PID PPID PRI NI VSZ RSS WCHAN STAT TTY TIME COMMAND 0 1000 3235 3148 30 10 4176 576 - SN pts/0 0:00 sh hoge.sh
rootユーザーで、優先度を高くしてプログラムを実行します。
# nice -n -10 sh hoge.sh & [1] 3527 # ps lp 3527 F UID PID PPID PRI NI VSZ RSS WCHAN STAT TTY TIME COMMAND 4 0 3527 3105 10 -10 4176 576 - S< pts/0 0:00 sh hoge.sh
このように niceコマンドはプログラムの行する優先度(nice値)を変更するために使用します。