Linuxコマンド【 arp 】ARPキャッシュを操作する
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arpコマンドは、ARPキャッシュを操作するコマンドです。
arpコマンド
書式
arp [オプション] [ホスト]
ネットワークインターフェース、IPアドレス、MACアドレスの対応表であるカーネルのARPテーブルのキャッシュの参照や設定を行います。
ARPキャッシュを手動で編集するには、root権限が必要です。
オプション
-a [ホスト名] | 指定したホスト名の情報を表示します。ホスト名を指定しない場合は、すべてを表示します。 |
-d ホスト名 | 指定したホスト名を削除します。 |
-f ファイル名 | 指定したファイル名のアドレス情報を利用します。 |
-i インターフェース | インターフェースを指定します。 |
-n | ホスト名、ポート番号、ユーザー名を名前解決せずに、数値のまま表示します。 |
-s ホスト名 HWアドレス | 指定したホスト名・HWアドレスのエントリーを設定します。 |
-v | 詳細情報を表示します。 |
使用例
オプションなしで、arpコマンドを実行するとARPキャッシュを表示します。
$ arp Address HWtype HWaddress Flags Mask Iface aa.bb.cc.dd ether XX:XX:XX:XX:XX:XX C eth0
指定したホスト名とHWアドレスで、ARPキャッシュを作成します(オプション -s、オプション -i)。以下のコマンドを実行するにはroot権限が必要です。
# arp -s 192.168.2.100 00:11:00:11:00:11 -i eth0
作成したARPキャッシュを確認します。指定したホスト名とHWアドレスのキャッシュが追加されています。
# arp Address HWtype HWaddress Flags Mask Iface aa.bb.cc.dd ether XX:XX:XX:XX:XX:XX C eth0 192.168.2.100 ether 00:11:00:11:00:11 CM eth0
ARPキャッシュを削除します(オプション -d)。以下のコマンドを実行するにはroot権限が必要です。
# arp -d 192.168.2.100 -i eth0
削除したARPキャッシュを確認します。(incomplete)と表示され、HWアドレスの取得に失敗しています。
# arp Address HWtype HWaddress Flags Mask Iface aa.bb.cc.dd ether XX:XX:XX:XX:XX:XX C eth0 192.168.2.100 (incomplete) eth0
もう一度、arpコマンドを実行してみましょう。すると、ARPキャッシュから削除されていることがわかります。
# arp Address HWtype HWaddress Flags Mask Iface aa.bb.cc.dd ether XX:XX:XX:XX:XX:XX C eth0
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