PHP-FPMのインストールと設定
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Fast-CGI形式で動作するPHP-FPM(FastCGI Process Manager)のインストールと設定を行います。
PHP-FPMのインストール
EPELのインストール
EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)は、通常のリポジトリからは提供されていないパッケージの依存関係を解決するのに必要になってきます。wgetして、インストールしましょう。
# cd /tmp # wget http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm # rpm -ivh epel-release-6-8.noarch.rpm
Remiリポジトリ
PHP-FPMは、CentOSの通常のリポジトリからは提供されていません。そこで、最新のパッケージを配布している「Remiリポジトリ」からPHP-FPMをインストールします。
# cd /tmp # wget http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm # rpm -ivh remi-release-6.rpm # yum --enablerepo=remi install php php-fpm
PHP-FPMの自動起動
OS起動時にPHP-FPMが自動起動するように設定します。
# chkconfig php-fpm on
PHP-FPMが自動起動するかを確認します。3:onであればOK! grepコマンドの詳細はこちら。
# chkconfig | grep php-fpm php-fpm 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
chkconfigコマンドを実行時に表示される0〜6の数字は、OSの動作モードを表すランレベルです。
» ランレベルとは(chkconfig)
PHP-FPMの設定
PHP-FPMの設定ファイル(/etc/php-fpm.d/www.conf)を編集します。
# cp /etc/php-fpm.d/www.conf /etc/php-fpm.d/www.conf.org # vi /etc/php-fpm.d/www.conf listen = /var/run/php-fpm/php-fpm.sock user = nginx group = nginx
diffコマンドで比較
適切に編集できているかを確認するためにdiffコマンドで比較します。
# diff /etc/php-fpm.d/www.conf /etc/php-fpm.d/www.conf.org 12c12 < listen = /var/run/php-fpm/php-fpm.sock --- > listen = 127.0.0.1:9000 39c39 < user = nginx --- > user = apache 41c41 < group = nginx --- > group = apache
初期設定では9000番ポートでサーバーが起動するように設定されていますが、高速なUNIXドメインソケットに変更しています。また、nginxでの利用を考慮して、userとgroupをnginxに変更しています。
ここでは、変更していませんが、サーバーの負荷に応じてPHP-FPMの設定ファイル(/etc/php-fpm.d/www.conf)のpm(ワーカプロセスの動作)を変更することができます。
以上で、「PHP-FPMのインストールと設定」は終了です。