UnixBenchの使い方とエラー対処方法
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Linuxシステムのパフォーマンス(性能)を測定するためのソフトウェア「UnixBench」の使い方とエラー対処方法を紹介します。
UnixBenchとは
UnixBenchとは、Linuxシステムのパフォーマンス(性能)を測定するためのソフトウェア。単純なベンチマークテストをするソフトウェアとして、1983年にMonash大学(豪州)で開発され、コンピュータ雑誌「Byte Magazine」に取り上げられたことから、広く利用されるようになりました。
UnixBenchは、“George”と呼ばれるメモリ128MBのシステム「SPARCstation 20-61」のスコアを10.0とし、システムのパフォーマンススコアを算出してくれます。算出されたスコアの結果は、CPM・メモリ・ハードディスクだけでなく、OS・ライブラリ・コンパイラーにも依存するので、スコアが高ければ高いほどパフォーマンスに優れたシステムといえるでしょう。スコアが520であれば、“George”の52倍高速なシステムです。
最近では、VPSのパフォーマンス指標としてもよく利用されており、VPSを選ぶ際のひとつのポイントになっています。
参照
・UnixBench/USAGE
・https://code.google.com/p/byte-unixbench/
UnixBenchの使い方
まず、googlecodeからUnixBenchをダウンロード。そのファイルをtarコマンドで展開し、コンパイル(make)、実行(Run)します。
# wget https://byte-unixbench.googlecode.com/files/UnixBench5.1.3.tgz # tar xvf UnixBench5.1.3.tgz # cd UnixBench # make # ./Run # # # # # # # ##### ###### # # #### # # # # ## # # # # # # # ## # # # # # # # # # # # ## ##### ##### # # # # ###### # # # # # # ## # # # # # # # # # # # # ## # # # # # # # ## # # # # #### # # # # # ##### ###### # # #### # # Version 5.1.3 Based on the Byte Magazine Unix Benchmark Multi-CPU version Version 5 revisions by Ian Smith, Sunnyvale, CA, USA January 13, 2011 johantheghost at yahoo period com 1 x Dhrystone 2 using register variables 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1 x Double-Precision Whetstone 1 2 3 4 5
上記のような処理が始まれば、適切にUnixBenchが動いています。エラーが表示された場合はこちらを参考にしてください。
UnixBenchのオプション
UnixBenchにはいくつかのオプションが用意されています。
-q quietのqです。UnixBench計測の詳細を非表示。 -v verboseのvです。UnixBench計測の詳細を表示。 -i iterationのiです。それぞれの性能テストを繰り返す回数(デフォルトは10回)を指定。 -c copyのcです。 計測時のCPUの数を指定。
シングルコアのみでUnixBenchを計測する場合は下記のようにコマンドを実行すればOKです。
# ./Run -c 1
エラー対処方法「wget: コマンドが見つかりません」
初期状態のVPSにはwgetがインストールされていない場合があります。wgetコマンドをインストールしましょう。
・CentOS
# wget https://byte-unixbench.googlecode.com/files/UnixBench5.1.3.tgz -bash: wget: コマンドが見つかりません # yum install wget
エラー対処方法「make: コマンドが見つかりません」
makeコマンドが見つからない場合の対処方法です。makeをインストールすればOKです。
・CentOS
# make
bash: make: コマンドが見つかりません
# yum install make
・Debian
# make
-bash: make: コマンドが見つかりません
# apt-get install make
エラー対処方法「gcc: コマンドが見つかりませんでした」
UnixBenchをmakeした場合に「gcc: コマンドが見つかりませんでした」というエラーが表示された場合の対処方法です。gccをインストールすればOKです。
・CentOS
# make Checking distribution of files ./pgms exists ./src exists ./testdir exists ./results exists gcc -o ./pgms/arithoh -DTIME -Wall -pedantic -ansi -O2 -fomit-frame-pointer -fforce-addr -ffast-math -Wall -Darithoh ./src/arith.c make: gcc: コマンドが見つかりませんでした make: *** [pgms/arithoh] エラー 127 # yum install gcc
・Debian
# make
Checking distribution of files
./pgms exists
./src exists
./testdir exists
./results exists
gcc -o ./pgms/arithoh -DTIME -Wall -pedantic -ansi -O2 -fomit-frame-pointer -fforce-addr -ffast-math -Wall -Darithoh ./src/arith.c
make: gcc: コマンドが見つかりませんでした
make: *** [pgms/arithoh] エラー 127
# apt-get install gcc
エラー対処方法「/usr/bin/perl: bad interpreter」
perlがインストールされていないので、インストールしましょう。
・CentOS
# ./Run -bash: ./Run: /usr/bin/perl: bad interpreter: そのようなファイルやディレクトリはありません # yum install perl
エラー対処方法「Can't locate Time/HiRes.pm」
UnixBenchを実行した場合に「Can't locate Time/HiRes.pm」というperlのモジュールが見つかりませんというエラーが出た場合の対処方法です。perlのモジュール「perl-Time-HiRes」をインストールすればOKです。
・CentOS
# ./Run Can't locate Time/HiRes.pm in @INC (@INC contains: /usr/local/lib64/perl5 /usr/local/share/perl5 /usr/lib64/perl5/vendor_perl /usr/share/perl5/vendor_perl /usr/lib64/perl5 /usr/share/perl5 .) at ./Run line 6. BEGIN failed--compilation aborted at ./Run line 6. # yum install perl-Time-HiRes
・Debian
# ./Run Can't locate Time/HiRes.pm in @INC (@INC contains: /etc/perl /usr/local/lib/perl/5.10.1 /usr/local/share/perl/5.10.1 /usr/lib/perl5 /usr/share/perl5 /usr/lib/perl/5.10 /usr/share/perl/5.10 /usr/local/lib/site_perl .) at ./Run line 6. BEGIN failed--compilation aborted at ./Run line 6. # apt-get install libtime-hires-perl